- こうじん
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こうじん【候人】(1)中国で, 公の客を途上で送迎する役人。(2)「こうにん(候人)」に同じ。IIこうじん【公人】議員や公務員など, 公務についている人。 その立場で行動や発言をする場合に, 私人に対していう。⇔ 私人「~として発言する」IIIこうじん【功人】功労のあった人。 功者。IVこうじん【好人】よい性質の人。 好人物。Vこうじん【工人】(1)工作を職とする人。 職人。
「筆を製する~/明六雑誌 35」
(2)中国で, 労働者のこと。VIこうじん【巷塵】俗世間の汚れ。 俗塵。VIIこうじん【幸甚】非常にありがたいと思う・こと(さま)。 何よりのしあわせ。 多く手紙に用いる。VIII「御返事をいただければ~に存じます」
こうじん【後人】のちの世の人。 後世の人。⇔ 先人⇔ 前人IXこうじん【後塵】車馬などが走ったあとにたつ土ぼこり。~を拝(ハイ)・する(1)他人に先んじられる。 後れをとる。(2)身分の高い人や勢力のある人につき従う。Xこうじん【後腎】哺乳類・爬虫類・鳥類の発生過程において, 前腎・中腎に次いで最後に胚(ハイ)の最も後方に生じる排出器官。 成体の腎臓となる。XIこうじん【後陣】後方の陣。 あとぞなえ。 ごじん。⇔ 先陣XIIこうじん【紅塵】(1)繁華な市中に巻き起こり, 日に映えて赤く見える塵(チリ)。「~の巷(チマタ)」
(2)俗世間のわずらわしい雑事。 俗塵。XIII「~の外に遊んで/太平記 4」
こうじん【耕人】たがやす人。 特に春先, 田畑の土をすき返す者をいう。 百姓。 農夫。 ﹝季﹞春。XIVこうじん【荒神】(1)民俗信仰の神の一。 竈神(カマドガミ)として祀(マツ)られる三宝(サンポウ)荒神, 屋外に屋敷神・同族神・部落神として祀る地荒神, 牛馬の守護神としての荒神に大別される。(2)荒神{(1)}が家を守るように, 陰で守護する者。XV「そりやもう, おまへに~さんがないとも云ふまいさ/滑稽本・浮世風呂 4」
こうじん【行人】小説。 夏目漱石作。 1914年(大正3)刊。 妻への不信感から人間社会自体へも憎しみを持つに至る一郎の, 深刻な孤独感を描き, 無心の境地には到達できない近代知識人の苦悩を示す。XVIこうじん【降人】⇒ こうにん(降人)XVIIこうじん【鮫人】中国で, 人魚に似た想像上の人。 南海にすみ, 機を織り, その涙は珠玉になるという。XVIIIこうじん【黄塵】(1)黄色の土けむり。(2)「黄砂(コウサ)」に同じ。 ﹝季﹞春。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.